歯並び
乳歯が生えているお子さんの歯並びをチェックしたことがありますか？
とってもきれいにすき間なく並んでいるから、大人の歯に生え変わってもバッチリなのです。
と思っている人がいたら要注意しましょう。これは大きな勘違いなのです。
赤ちゃんの歯並びを気にする人がいらっしゃるのですが、乳歯の歯並びについては乳歯が生え揃うまでは一概にはいえず、せめて３才ぐらいまでは様子を見守るのが一般的なのです。
乳歯が生え始めるのは２才６ヶ月ぐらいからですが、そこから乳歯すべてが生え揃うまでには多少生え方に段差などがあってもまだまだ変わっていく時期なのです。
というのも、永久歯の巾は乳歯の約1.5倍なのです。
乳歯がすき間なくぎっしり並んで生えていると、将来、大きな永久歯が美しく生えそろうスペースがないのです。
その結果、永久歯がでこぼこと重なるように生えてしまい、歯並びが悪くなる可能性が高くなってしまうのです。
上下の前歯４本が生えた段階で歯と歯の間にすき間があったとしても、すき間や位置や向きにばらつきがあるのはこの時期ではごく自然なことです。
仮に矯正治療をするとしても早くても３才を過ぎたころなのです。
乳歯を抜いたままで放っておいた場合も永久歯は正しい位置に生えることができず、その結果、歯並びを悪くする原因になるのです。
また、正しい発音を覚えるのに歯の役割は大切なのです。
歯並びは遺伝だわと思っている方もいるようですが、これも勘違いのです。
遺伝ですべてが決まるわけではないのです。
食事や生活習慣も、歯並びには大きな影響があるようです。
指しゃぶりは歯並びに影響しますがその規準は、永久歯が生え始める６才直前で指しゃぶりをしていると問題があるのです。
３才ぐらいまでの指しゃぶりはたとえ乳歯の歯並びに影響したとしてもごく自然なことですし、その後まだまだ変わってきますので大きな問題ではないのです。
乳歯がひどいむし歯になると、根の部分がいつまでも溶けず、下から生えてくる永久歯は、その根をよけて成長しなければならないので、悪い歯並びになることが多いようです。
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